「一人酒」はアルコール依存症の要注意サイン=患者への望ましい対応は

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ここ1~2年の間なのだが、アルコール依存症患者に対する医師からのアプローチの仕方が、微妙に変わってきていることをわたしも診察の度に感じていた。

以前、と言っても10年も昔の話しではない。それほど遠くない過去でもアルコール依存症治療には、断酒治療が唯一無二の方法とされていた。

その断酒治療の柱となるものが、断酒の三本柱(通院・抗酒剤・自助グループ)と呼ばれる回復プログラムである。

アルコール依存症の治療薬がまだ2種類の抗酒剤(シアナマイド・ノックビン)しか無かった時代、この断酒の三本柱を徹底するよう診察の度に主治医から口酸っぱく指導された。

しかしわたしの生来の気質がそう思わせたのだろうが、断酒会やAA(アルコホーリクス・アノニマス)など、自助グループへの参加にわたしは治療の意味をまったく見出だせずにいた。

他人の断酒方法や飲酒時の失敗談などいくら聞いたところで、結局断酒のために努力するのは自分自身だから、自助グループへの参加は単なる時間のムダとしか思っていなかったしね。

毎回主治医から「断酒の三本柱が守られていない」と言われれば、必ず前記した通り「時間の無駄にしか思えない」と都度回答していた。おそらく主治医も押し問答のように毎回繰り返し指導することが苦痛だったろうけど。笑

ただ本当に数年前までは依存症の程度に関わらず、治療のためにはすべての患者に断酒を一方的に押し付けてくるしか手段が無かったのも事実で、一生断酒し続けなければならないという治療のハードルの高さが、潜在的なアルコール依存症患者に通院を躊躇わせる最大の要因だったと思う。

最近は通院しても以前のように断酒の三本柱を押し付けられることは無くなったが、いまでも飲酒習慣の有無については相変わらず毎回確認されている。

わたしのアルコール治療には、やはり減酒ではなく断酒が必要だという主治医の判断があるのだろうか。

もうひとつの記事である、アルコール依存症治療、大塚製薬が「減酒」新薬(※1)にひと通り目を通してから昨日通院した。

診察時間が長めに取れるようなら主治医に、現在のアルコール依存症治療に対する医療機関の治療方針の変化などを尋ねてみたかったのだが、生憎の天気だったからか待合室には患者がごった返していたので、スムーズな診察に協力してきた。

何れ時間があれば、断酒から減酒へと治療方針の本流が変化しつつあるか、ちょっと尋ねてみたいと思っている。

記事:https://medical.jiji.com/topics/427
出典:http://www.epibeat.com/
引用:アルコール依存症治療、大塚製薬が「減酒」新薬 | 日本経済新聞(※1)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22291240W7A011C1MM0000/

TAKEMOTO, Toshio
TAKEMOTO, Toshio

わたしはPsychopathでありAlcoholismと戦っています

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