電通本社を抜き打ち調査=女性社員の過労自殺-東京労働局

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今回、東京労働局が社員過労自殺の件で電通本社に異例の抜き打ち立ち入り調査を行った。

しかもブラック企業などの違法労働を取り締まる為に発足された「過重労働撲滅対策特別班(※1)」、通称「かとく」が踏み込んだのは衝撃だった。

この事件が世間に大きな影響と関心を寄せられている「特殊な空気」を厚労省・東京労働局が察知したということだろう。

電通では1991年にも男性社員が過労の末自殺した前歴も有り、長時間労働による社員の精神的なストレスや、労働時間における労使協定が遵守されていたかを詳しく調査する。

しかし業界の裏側で、圧倒的ともいえる権力を有する電通の管理責任に斬り込むマスコミが少なかったのは事実。

その複雑且つ緊密な関係を厚労省・所轄労働局が討ち入りしたのは、政府が長時間労働を是正する為の取り組みを行っているときに発生した超一流企業での過労死事件であり、これには一定の評価が与えられると思う。

でもね、これでもまだ遅いんだよ…。犠牲になった女性社員が自殺したのは昨年の12月、事件からもう1年が経過しようとしている。

電通のような大企業が以前にも管理責任を問われる過労自殺を起こしているのだから、恐らくは証拠隠滅するには充分過ぎるほどの時間があったろうし、危険なデータは既に闇に葬られているはず。

結局ね、電通のような巨大グローバル企業を追い込むには、例え国の機関であろうがその壁が厚すぎるんだよな。国家機関の無力さが本当に口惜しい…。

出来れば今回の労働基準法に基づく臨検監督によって、書類のやり取りのみで終わる形式だけの是正勧告に留まらず、極めて悪質な重過失として送検するぐらいの覚悟で行って欲しい。

現在企業で働く若い人達が、この事件と犠牲者と同じような経験を味わい、自ら命を投げ出そうとしているかもしれない。これ以上悲しい過労死を繰り返さないためにも、この臨検に厳しい目を持って臨んで欲しい。

今回の事件で尊い命が犠牲になった高橋まつりさんの御霊と、そのご遺族のためにも…。

電通本社に労働局が立ち入り調査、通称「かとく」
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記事:http://www.jiji.com/jc/article?k=2016101400441&g=soc
出典:http://www.panoramio.com/(※画像上)
出典:http://mainichi.jp/(※画像下)
引用:過重労働撲滅特別対策班、通称「かとく」 – 厚生労働省(※1)
http://www.mhlw.go.jp/photo/2015/04/ph0401-02.html

TAKEMOTO, Toshio
TAKEMOTO, Toshio
わたしはPsychopathでありAlcoholismと戦っています

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