ジョブズが逝去1年前に幹部宛に送っていたAppleの戦略に関するメールの内容

bu_2016-1105

実はわたしジョブズ信者である。スティーブ・ジョブズが残した偉大なる功績を改めて文字に起こす野暮な作業はいまさら必要もないだろう。

カリスマの逝去から5年が経過するが、彼が生前Appleに残した最期のメールには、次世代のAppleを担うべきTop100のキーマン(重要人物)に宛てられたものであったという。

そのメール本文がこの程開示されたのだが、戦略(ストラテジー/Strategy)というより、課題(アジェンダ/Agenda)的な意味合いが強いようだ。

ジョブズの仕事のやり方はアイディアを表に出すことをせず、Top100のスタッフに宛てられたメールの内容を見ても、まるでヒントのような端的なキーワードしか綴られていない。

またジョブズがAppleのCEOに就いていた時代も、企業理念や中期経営計画といった企業として当たり前のヴィジョンは、ジョブズの口からほとんど語られることはなかった。

このジョブズの姿勢には株主からの批判もかなり大きかったという。

しかし情報を緻密に管理してクローズド・アーキテクチャ(基本設計)に拘ることが、細部まで配慮の行き届いた製品を生み出す根源であるというポリシーを決して曲げることはなかった。

市場が広がることでユーザーも多様化し様々な要望をAppleに求めて迫っていくが、ジョブズはこれを受け入れることをせず自ら打ち出したコンセプトを示し、ユーザーサイドがそのコンセプト(価値観)に「合わせる」という大胆な手法で成功を生み続ける非常に稀有な才能を持っていた。

ジョブズ自身はコンピュータにそれほど精通していたわけではない。PGやSEとしてのスキルはアマチュアレベルだったという評価に過ぎない。

しかしAppleにはジョブズを慕い、彼とともに成功の喜びを分かち合いたいという優秀なエンジニアが数多く集った。これこそがAppleの飛躍的成長に繋がり、またAppleが提案する製品は多くの変革を市場にもたらしている。

ジョブズはTop100のキーマンに残したアジェンダにはGoogleとの聖戦について多く触れている。

Googleが創業した時点でAppleは既にIT界で確固たる地位を築いていたにも関わらず、この新興ベンチャー企業に脅威すら覚える可能性を感じたのだろう。

ジョブズは生前、Googleの共同創業者のラリー・ペイジ、そしてセルゲイ・ブリンに「Googleはあらゆる分野に手を広げ過ぎている」とよく忠告していたようだ。

このやり取りを振り返るラリー・ペイジは「スティーブの言うことはある意味で正しかったよ」と語っている。

そしてラリー・ペイジはAppleとGoogleという、現代のIT界で双璧をなす二者の企業理念の違いを、非常に的を射た表現で簡潔にこうまとめている。

「片方は小さくまとまったものに集中しすぎ、そしてもう1つはすべてのものに手を出してしまう。」

記事:http://gigazine.net/news/20161104-steve-jobs-email-apple-strategy/
出典:http://gigazine.net/

TAKEMOTO, Toshio
TAKEMOTO, Toshio
わたしはPsychopathでありAlcoholismと戦っています

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください