日本でベーシックインカムは成り立つか

ec_r2016-0423

ちょっと古い記事ではあるのだが、日本においてもベーシックインカムの是非を問う声が日増しに大きくなってきている。

そこで現時点で考えられる問題点や改善策をわたしなりに検討してみようかと思う。

まず公務員とか大企業の幹部などの富裕層なら別にベーシックインカムじゃなくてもいいはずだ、寧ろこの層はBIを導入されたほうが困ってしまうだろう。

既得権益層にいまさら痛みが伴う改革案など、大反対されることは目に見えてるしね。

現状でBIを喜ぶのは、年金だけで生活出来ない高齢者・障害者世帯や中小零細企業、中小でも労組が有るようなトコは省いて、実質ブラック企業で奴隷作業を課せられている労働者は諸手を挙げて喜ぶだろうな。

でもそうすると社会の末端で使い捨て労働者に過酷な低賃金・長時間労働を強要させてる、何でも屋の零細ブラック企業は存在する意義が無くなるわけだ。

つまり最低限の生活水準をベーシックインカムで底上げした場合、いままで末端ブラック企業の奴隷労働者がやってた、泥水を啜るような仕事を誰が変わりにしてくれるのか?

実はこの末端奴隷の一見無駄だと思われる作業こそが、人間が安心して生活するための非常に大切な仕事だったりするんだがね。

ベーシックインカムにしたら介護とか物流とか外食とか、人的資源の労働力、いわゆる「マンパワー」に頼らざるを得ない産業が立ち行かなくなるのは目に見えている。

でもその流れに乗じて、AIが搭載されたロボットや自動運転などの技術向上は飛躍的な進化を遂げると思うな。

だって奴隷労働者の絶対数が少なくなる、というより「いなくなる」訳だからさ。変わりはもうロボットにお願いするしか無いでしょ?笑

そして流出したパナマ文書の一連のタックスヘイブン疑惑で、数々の大企業や資産家たちが行っていた「租税回避」を「脱税」として摘発することが可能なのかどうか。

これが出来るのであれば摘発企業などから追徴課税させれば、国民への重税問題なぞすべて解消するくらいに国の税収は潤うでしょう。

ただ日本では租税犯と脱税犯とでは、適用される法律が異なるのだがね。

あと懸念されるのは社会保障費、特に高齢者における扱いをどうするのか?これは医療技術が飛躍的に発展すればするほど、高齢者の健康状態や平均寿命に改善が見られることに比例して、社会の負担がますます大きくなってしまう。

今週、健康保険組合連合会が健保組合の2016年度予算の集計結果を発表したが、1人当たり年間/47万9354円と過去最高を更新(※1)した。つまり高齢化に伴う医療負担が非常に重くなってしまっている。

例えば高齢者や障害者世帯にも、最低限の生活をベーシックインカムで保障する変わりにその中から医療費を捻出してください、と突き放してしまうのだろうか?

正直、現在も未来も社会保障費の財源に充てるものが無いのだから、政府がこれら社会的弱者を突き放してしまうことも往々にしてあるかもしれない。

EUではベーシックインカムを導入するか否か、国民投票を行う段階にまで至っているが、BIはメリットも大きいが当然デメリットも有る。

日本国家の経営を根底から大きく覆してしまうので、充分過ぎるほどの審議・試算を繰り返して、次世代の人達に「不安がない日本」を託せるようにしたいものだ。

記事:http://diamond.jp/articles/-/84311
出典:https://jp.pinterest.com/
引用:健康保険料負担が過去最高に 47万9354円、16年度(※1)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS21H31_R20C16A4PP8000/

TAKEMOTO, Toshio
TAKEMOTO, Toshio
わたしはPsychopathでありAlcoholismと戦っています

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