「仕事がどんなに辛くても3年耐えるべき」って実際どうなの? ブラック企業にいいように使われてはいけない!

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ブラック企業の特徴として、業種は未経験者でもそれなりに対応出来てしまう接客業やビルメンテナンスなどのサービス業といった第三次産業の労働集約型産業が多い。

これらの業種では3年間我慢して勤務したとしても、在籍中にキャリアアップを図る機会が与えられないので、専門家と呼ぶには分不相応な低水準のスキルしか身に付くことがない。

転職するにしても前述のとおり異業種への転職活動は極めて困難であり、基本的に競合する他社にしか雇用の受け口が無くなってしまうのが実情である。

もしブラック企業に在職中で異業種への転職を視野に入れているのであれば尚更のこと早めに行動し、転職活動を行う時間を多く費やしたほうが間違いなく良い結果を得られるはず。

以前はブラック企業という概念そのものが無かった。いわゆる「就職氷河期」と呼ばれる氷河期世代が「ブラック企業ランキング」を作り始めたのが1999年のことらしい。

なぜブラック企業が騒がれ始めたかというと、バブル経済崩壊と共に新卒採用を取り止める企業が続出し、大卒生の就職率が70%前後にまで下落してしまう。

この就職氷河期から就職率が改善するまで実に15年もの歳月を費やすこととなるが、若者が雇用問題から将来を悲観して自殺に走るケースが社会問題化したのがちょうどこの時期に当たる。

日本経済は1990年以降デフレーション状態のまま低迷期を迎え、このあと俗にいう「失われた20年」を経験することになる。この失われた20年において雇用環境は激変し失業率は著しく悪化した。

そして企業の非正規雇用化を加速させた最大の要因である「労働者派遣法」は1999年12月に派遣業種の拡大で改正され、2004年3月の改正で規制緩和されたことで労働者全体の1/3を非正規労働者が占めるほどとなった。

この失われた20年が齎したのは企業・産業全体の空洞化に繋がる労働市場の二極化を招き、低コストの見返りとして製品の品質低下を受け入れざるを得なくなった。

企業は市場の低コスト化への要求に新たな経費を計上することをせず既存のマンパワーのみで穴埋めするため、労働者に極端な長時間労働や強制的な休日勤務及び早朝・深夜勤務を強いていった。

実質的な管理権限を伴わない名ばかり管理職に任命することで割増賃金など諸手当をカットし、労働者へ過重なほどに心身への負担を与え、劣悪な環境での勤務を強要する「ブラック企業化」が急激に加速していく。

ブラック企業には労働集約型産業的な体質、即ち「人的資源」による労働力を求める企業・業種が多く、平均勤続年数が短い上に短期間での離職率も非常に高いことが特徴である。

また終身雇用制度や手厚い企業福祉などの保障が無いにも拘わらず、強権的且つ旧態依然とした指揮命令系統だけが存在しており、これが理不尽な「パワハラ」の温床となっている。

いわゆる「労使関係の喪失状態」と呼ばれるが、近年は労働基準監督署なども労働基準法違反が疑われるブラック企業への取り締まりのため介入する機会も増えてきた。

ブラック企業で雇用トラブルとなった場合のセオリーとして、状況が悪化する前に個人単位で加入できる外部の労働組合・ユニオンや、労働問題を主体に受け付ける弁護士に相談することが望ましいとされる。

それと並行して、勤務実態が把握出来るような雇入通知書・タイムカード・業務日報などのコピーを物証として手元に残し、労働基準監督署に相談するのが最善な方法だと思われる。

いまはインターネットの発展・普及が進み、悪質な企業の情報公開やPOSSE(※1)を始めとするNPO法人の活動により、以前より容易にブラック企業の情報を得ることが出来るようになった。

厚生労働省では、2009年度に大卒3年目の離職率をまとめた資料として「新規学卒者の離職状況に関する資料一覧(※2)」を公開した。全産業・産業別などの項目別に離職率の推移を集計している。

こうした情報網の整備と並行して、厚生労働省が2013年9月より労働基準法違反に関する実態調査を開始し、悪質な違反や是正勧告の改善が見られない企業について、社名や違反内容を公表することで対策を強化するとしている。

記事:https://news.careerconnection.jp/?p=22924
出典:https://news.careerconnection.jp/
引用:NPO法人POSSE 労働相談を中心に若者の格差・労働問題に取り組むNPO(※1)
http://www.npoposse.jp/
引用:厚生労働省 新規学卒者の離職状況に関する資料一覧(※2)
http://www.mhlw.go.jp/topics/2010/01/tp0127-2/24.html
加筆:2016/04-12/19:25訂正

TAKEMOTO, Toshio
TAKEMOTO, Toshio

わたしはPsychopathでありAlcoholismと戦っています

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