厚生年金逃れ、国の想定以上 建設業・ごみ収集員も

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マンパワーを使っての仕事、いわゆる人手に頼る労働集約型産業はこんな会社ばっかり。末端で請負う業者の算出する見積りには社会保障費が含まれてないケースがほとんど。

発注元との関係を無碍に出来ないから末端請負も違法と知りつつその単価で請けざるを得ない。末端請負業者がはじき出す受注単価には、なぜその単価で人を雇えるのか?という「根拠」が無いんだからね。

でもこういう業者に行政のメスが入った途端、当たり前と思われたライフラインや社会活動はその時点で機能を失い、すべてがストップしてしまうのだ。ホントにおかしな世の中だよ。

これは極端な話だが、いま末端請負の零細ブラック企業で最低賃金に毛が生えた程度の時給で働かされてる非正規奴隷に、どうしても社会保険と厚生年金に加入させなければならなくなったとしたら…。

【モデル】東京都心で勤務 1日8H労働×20日稼働×時給1,000円で雇用された場合

・基本給 時給1,000円×8H×20日=160,000円(賃金として、但し通勤手当除く)

・社会保険料 15,936円(平成28年度被保険者健康保険料額より)
・厚生年金料 28,525円(平成28年度被保険者健康保険料額より)

・健保年金控除額 44,461円
・健保年金控除後 115,539円

社会保障費だけで実にこれほどの金額が控除(※1)されてしまう。

これに加えて雇用保険、労災保険、所得税、住民税まで支払わなければならない。こんな賃金では子供なんて作れないし、既に子供がいる家庭では生計を立てることすらままならない。

これは絶対おかしいんだよ、一家の大黒柱である働き盛りの男性が東京都心で働いても、毎月の賃金が160,000円ほどであれば世帯年収は1,920,000円である。

そして実際にその世帯が使える控除後の手取り額、即ち可処分所得は月/100,000円切ってしまうかもしれないのだ。まだまだ最低賃金が低い地方では可処分所得が100,000円を切ってしまうだろう。

しかしこれがワーキングプアの実情で、いま一部上場企業で正規雇用されていても、諸般の事情でやむなく退職し転職活動しなければならなくなったとする。

だが例え勤務地が東京都心であろうが、フルタイム勤務でもこのような条件的にかなり厳しい求人しかないのである。

日本の労働力人口は減少していく一方なのに、年金生活の高齢者や生活保護世帯の急増、そして重税大国という決して眩くない未来社会が待っている。

一部の巨額な富を有する富裕層以外、実に90%以上の世帯が貯蓄もできない貧しい社会が到来することになる。まるで大戦後の物資や食糧がない困窮の時代にタイムスリップしてしまうように。

そこまで国力が落ちてしまえば日本はまた発展途上国となって、イチから経済成長を興し国力回復のために時間を費やさなければならないのかもしれない。

記事:http://www.asahi.com/articles/ASJ5F75TLJ5FUTFK018.html
出典:http://jijico.mbp-japan.com/
引用:平成28年度保険料額表 全国健康保険協会(※1)
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/cat330/sb3150/h28

TAKEMOTO, Toshio
TAKEMOTO, Toshio

わたしはPsychopathでありAlcoholismと戦っています

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