最低賃金の賃上げ幅の交渉が「たった20円」とかね。笑
それでもこの最低賃金の上昇率は過去3年間で例のない上昇率らしい。
4年後には東京五輪も開催されるから、政府としては世界の大都市東京ぐらいは、最低賃金を1000円の大台に乗せたいところ。
でもいままさに最低賃金での生活を強いられてる労働者にとって、20円の上昇なんてまったく意味が無い。焼け石に水だよ。
ハッキリ言ってしまえば1日中汗水垂らして働いても、この程度の賃金しか貰えないのなら生活保護のほうが全然マシ。
先進国の基準でいえば生活保障は最低賃金ではなく年金や生活保護などの社会保障の役割のはず。
そんなアタリマエのことすら拠出する財源がないということが、既に日本は先進国ではない証拠だよね。
大臣も議員も官僚も公務員も経営者も労働者もすべての人が、忸怩たる思いでこの事実を受け入れて理解してもらわないと。
欧米・特にヨーロッパでは財政危機を度々報じられることもあるが、それでも労働者間の賃金格差は日本ほど酷いものではないし時給換算すれば1000円を超えているのが当たり前なレベルなのに。
日本はアベノミクス(?)効果で賃金引き上げ・有効求人倍率・完全失業者数に著しい改善が見られると、首相官邸ホームページでもその功績を絶賛している。(あくまで大本営発表)
しかし我々の暮らしには「生活が豊かになった」という実感はない。
事実、日本は先進国の中でも1人当たりのGDPが最も低いのだ。
最低賃金ですらこんなレベルでは消費を促すような効果は期待できない。
これは雇用が正規から非正規雇用へシフトしていることに加え、低賃金化しているから1人当たりの消費が弱くなっているわけ。
つまり正規・非正規間の賃金格差は拡大しているし、更にいえば民間・公務員間の格差はもっともっと広がっているのだ。
景気が上がることによって賃金は遅れて上昇する。これがいわゆる景気動向指数の「遅行指標」を指す。
但しいまの民間企業には賃金上昇を誘因するだけの材料がないのだ。
お国のために働いていらっしゃる議員様・公務員様。
まずはおたくらの懐を暖める前にその給与上昇分を、最低賃金を引き上げるための財源にしてくださらないか?