6割超が「人手不足」=財務省調査

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募集しても応募者が全然来ない、なんでだ…?と、お嘆きの人事担当者も多いかも知れませんが、でも応募者が来ない理由って自分たちのほうが実はよく理解してるんじゃありませんか?

「オマエの替わりはいくらでもいるんだからな!」って高圧的な態度で踏ん反り返ってた管理職の皆さんも「替わりの人が全然来ない」って現実にようやくお気付きになったんじゃないですかね?笑

非正規なんかは祝祭日の振休・代休は無いし、夏季・年末年始休暇すら無視される。当然有給休暇など取れた試しもありませんし、取りたいと言おうものならもの凄い剣幕で「オマエ、この仕事辞めるか!?」と恫喝されます。

しかし流石にお正月に出勤しても割増賃金がないというのは事前に説明がなかったので、担当者に就業規則と賃金規定を見せてほしいと電話したら、二度とその方の前に現れることはなくなったそうです。笑

ブラック企業の名ばかり管理職って全員が総じてこの程度の認識しか無いわけだ、そりゃあ労働者に愛社精神なんか芽生えるわけがないし、お粗末な不祥事だって減るハズがない。

ホントに良い仕事をしてもらいたいのならそれなりの賃金・待遇を提示しないと、オタクの会社には応募者すら現れませんよ?

つか、10年も20年も前から同じような雇用条件と職務内容で募集していて、それで人員が定着しないのであれば、それは明らかにその仕事のギャラが安いってことなんです。

昔のサラリーマンがどうして愛社精神に溢れるモーレツ社員になれたのか?これが何故なのかわかりますか?

残業も休日出勤も毎日の満員電車だって、家族のために耐えることが出来たのは、経験がそのまま反映される年功序列システム終身雇用制度及び数千万円の退職金という保証が約束されていたから。

つまり「その会社に入ってしまえば、家族を含め老後まで面倒を見てくれる」という相互の信頼関係が構築できたからこそ、その人は社畜になれたわけ。

年功序列制度の弱点は人件費の高騰と経験に見合わないスキルしか無くともシステム的に年令によって賃金が上昇してしまう点。

だが日本経済が長い停滞期に突入し、年々会社運営が厳しさを増してくると、企業に都合の良いところだけを切り抜いた、ご都合主義の成果主義を振りかざすようになる。

しかし成果主義を導入した企業の最大の問題点が人材を正当に評価するシステムが構築できなかったことで、逆に会社への不信感を煽り立ててしまい、経験豊富な人材が次々と流出してしまう事態を招いた。

つまり「自業自得」だったのだ。

事実、成果主義を会社の方針として打ち出した企業は多いのだが、その大多数はシステム導入の失敗を重く受け止め、元の年功序列制度に人事システムが回帰している。

何故なら日本人の気質的にドライな欧米式の成果主義よりも、温もりを感じられる年功序列制度のほうが馴染みやすいからだろう。

日本人の国民性を著す有名な史書の中でも度々触れられているが、日本民族の特徴を海外の識者の目から観察した面白い文献をふたつほど紹介しよう。

現代から遡ること約1800年前に執筆された、陳寿の魏志倭人伝には「日本人は嘘をつかないし略奪行為がない。民衆は皆善良で非常に立派な民族である」と記されている。

そしてキリスト教の布教活動のために日本に来たフランシスコ・ザビエルは本国に宛てた書簡に「日本の人々は現存する民族の中でも国民性は最高レベルである。これに優れる民族は異教徒の間ではまず見つけることが出来ないだろう」としたためた。

これは日本人が島国という特異な環境下で民族性が培われていったことが大きな要因で、四方を海という自然の要害に守られていた日本人、すなわち大和民族は基本的に多民族との争いを必要としなかった。

侵略を是として国力を増強していく大陸系民族と違い、自己主張を抑え目上の者を敬い礼を尽くし和を重んじる民族性を美徳としてきた日本人には、他者との争いが生じる成果主義より規律に従う年功序列制度のほうが気質的に馴染みやすいのだ。

しかしマンパワーという人手不足に常に悩まされる企業について、その職務内容を変えることが出来ないのであれば、あとは結局「カネ」の問題でしかないでしょう?

「最後は金目でしょ?」と政治家にあるまじき暴言を吐いたのは誰だったか調べる価値もないが、結局人事が落ち着かない会社ってのは出すものをちゃんと出していない、つまり仕事内容と比較して低賃金であるケースがほとんど。

この人事の悪い流れを断ち切るのならば、1年目は徹底的にガマンを覚えながら仕事のすべてを教え込み、2年目の年収として800万円を保証する。そして3年目には大台を超える1千万プレーヤーをどんどん増やしてみなさい。

あっという間に人手不足が何だったのかを忘れてしまうくらい盤石な体制を作ることが可能ですよ。

終身雇用制度という労働者の将来の保証を貴方がた経営陣がブッ壊してしまったのなら、優秀な人材にはそれに替わる見返りとして世間相場以上の賃金・報酬という対価を支払うしか、現実的に納得させる術は無いはずだ。

これだけの報酬を支払うことが出来ないのであれば、それは経営陣である貴方がたの仕事の請け方が悪いという証明に他ならない。

適正価格の仕事じゃないことを承知しつつも請けざるを得ないなら、いまいる社員達に大きく還元してやらなければそれこそ誰も付いてこなくなるよ?

人手不足でどうしようもならなくなったのなら、社長を始めとする幹部たち全員が汚れシゴトの現場をこなして「労働者の痛み」を肌で感じるところから初めなさい。

キレイ事ですべてがうまく収まると思ってたら大間違いだ。

記事:http://www.jiji.com/jc/article?k=2016102500640&g=eco
出典:http://www.bbc.com/

TAKEMOTO, Toshio
TAKEMOTO, Toshio
わたしはPsychopathでありAlcoholismと戦っています

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