成宮寛貴を引退に追い込んだ 「絶対知られたくない」部分

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今日韓国では朴槿恵大統領が弾劾訴追案が可決され大統領職の職務が停止される、という大きなワールドニュースがあったにも関わらず、12月9日21:00現在SNSでの話題は「成宮寛貴引退」一色である。

彼を引退へ追い込んだのは、2週に渡って報じられた写真週刊誌FRIDAYの、コカインを初めとする薬物使用疑惑の一連の報道について。

9日午前この記事がリリースされると同午後には、成宮寛貴が所属する芸能事務所トップコートから「成宮寛貴芸能界引退」についての本人直筆のコメントがマスコミ・報道機関にFAXで送られた。

成宮寛貴が下したこの始末の付け方はさすがに予想外の展開だったため、ネットでは瞬く間に当惑と混迷に包まれる事態へと発展する。

わたしは報道各社にFAXされた成宮寛貴の直筆コメント(※1)を読んでみたが、文頭ですべての原因については自分の責任であると非を認めている。

しかしここからちょっと様子が違う。

「心から信頼していた友人に裏切られ複数の人達が仕掛けた罠に落ちてしまいました。」

と綴っている。

そして文章を繋ぎ衝撃の告白、

「この仕事をする上で人には絶対知られたくないセクシャリティな部分もクローズアップされてしまい、このまま間違った情報が拡がり続ける事に言葉では言い表せないような不安と恐怖と絶望感に押しつぶされそうです。」

と同性愛者であることを初めて公式にカミングアウトした。

わたしが「公式に」とあえて言葉を継いたのは、以前から成宮寛貴については同性愛者ではないか?というエピソードには事欠かなかったし、隠し撮りされたファッションについてもどことなく「もしかして?」と思わせるような服を身に纏っていることが多かったからだ。

成宮自身が記したように

「今後これ以上自分のプライバシーが人の悪意により世間に暴露され続けると思うと、自分にはもう耐えられそうにありません。」

という悲痛な胸の思いを吐き出していた。

一連の報道が成宮の身の上に必要以上の圧力となって襲い掛かっていただろうし、早くから「続報がある」と予告されていたことも成宮にとっては必要以上の不安に襲われ精神的にも憔悴しきっていたのだろう。

しかし引退発表はしたものの、FRIDAYが報じた薬物使用疑惑については、最期まで終始一貫否定し続けたままである。

だがFRIDAYが報じたコカインの入手方法やスニッフで鼻孔吸引するなど、かなり手慣れている様子が文脈からでも伺えたし、コカインの隠語であるチャーリーというワードを使い続けていた辺り、成宮本人や事務所が否定しているように、完全なる「シロ」とはわたし自身は到底思えない。

この一報を聞いたファンが憤慨して講談社のFRIDAYツイッターアカウントに、あらゆる限りの罵詈雑言を浴びせて大炎上していたことでも、成宮寛貴の俳優としての才能や将来性を高く評価しているファンが大勢いることが伺えた。

わたしも嫌いな役者では無かったし、ドラマ「相棒」なども楽しみに観させてもらった。

中堅の役者ではあるが、才気溢れる逸材の俳優人生の最期が、こんな形で終わってしまうというのは本当に悲しいこと。

事態がここに至ればもう既に手遅れなのかも知れないが、薬物疑惑について本当に使用していないのなら、尿検査や毛髪検査など必要な検査を専門機関で鑑定してもらった上で身の潔白を証明するべきだ。

そこで万が一、薬物使用の陽性反応が出たのならば警察の事情聴取に応じ、そして本件が刑事事件として扱われ逮捕・起訴されたのなら、然るべき手続きを踏んだ上で裁判の判決を厳粛に受け止め、その上で「二度と薬物には手を染めない」ことを大勢のファンの前で誓えばいいと思う。

そして何よりわたしが成宮寛貴の行動について幻滅したかと言えば、「セクシャリティな部分」が周囲に知られてしまい、そこから逃げ出すために安易に引退という選択をしたことが非常に残念でならないのだ。

以前に比べればゲイ・レズ・バイセクシュアル・トランスジェンダーの人権を社会も容認しようという流れが世界的に出来つつある。また芸能界にはゲイやレズ・バイをカミングアウトしながらも一生懸命自分たちの人権を勝ち取るために行動するタレント、すなわち「同士」がたくさんいるのだから。

成宮寛貴の行動はこれら自分たちの人権のために戦っている同士への冒涜と裏切りにしかならないのではないか?そう思われても仕方がない引退劇だったのが非常に悔やまれるのだ。

大変失礼なことであるのは重々承知しているが、わたし自身も正直に言うと同性愛者・LGBTについて深い知識を有していない。

またその性的マイノリティの人達をちょっと特異な人達という目で見てしまっている。まだ世間では恐らくわたしのような見方をしてしまう人のほうがきっと多いだろう。

逆説的ではあるが成宮寛貴の俳優としての地位に昇りつめるまで成功する役者などほとんどいない。

だから彼のいる高さ(立場)からではないと伝えることが到底出来ないセクシャリティ代表としてのメッセージを発することだってきっと出来たはず。

彼が強いメッセージを発することで救われる性的マイノリティの人達は絶対にいるはずなのだ。

むしろその役者としての立ち位置・ポジションを利用するだけ利用し尽くして、性的マイノリティのシンボルとして立ち回ってほしかったよ。個人的にはね。

米国で公民権運動の指導者として活動したマーティン・ルーサー・キング・ジュニア、すなわちキング牧師は

「悪を仕方ないと受け入れる人は悪の一部となる。悪に抵抗しない人は実は悪に協力しているのだ。」

と民衆説き、自ら非暴力抵抗運動の先頭に立って闘った。

受け入れるべきはそれを受け入れ、捨てるべきものはここで捨ててしまえ。

まだキミが還るべき場所は芸能界にも残っているはずだから。

記事:http://www.j-cast.com/2016/12/09285782.html?p=all
出典:http://ouxiangriben.com/
引用:成宮寛貴【直筆コメント全文】「芸能界から消えてなくなりたい」
http://www.oricon.co.jp/news/2082821/full/(※1)

TAKEMOTO, Toshio
TAKEMOTO, Toshio
わたしはPsychopathでありAlcoholismと戦っています

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