米大統領、製薬業界首脳に薬価下げ・国内増産要請、為替で日中批判

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間違いなく覚悟しなければならないのは、メキシコの壁も為替レートの批判も、トランプ大統領はブレることなく何年も前から同じことを主張している。つまり任期中はずっとこんな調子で振り回されるはずだ。

特にイスラム圏7ヶ国の入国禁止令なんてね、本当ヒドイもんだ。これも以前から「やるやる」とは宣言していたことだが、まさかここまで悪影響が波及してしまうとか想定外。

反トランプ派は本当に大統領弾劾にまで持っていくしか手段がないでしょう?トランプ派と反トランプ派、後はどちらの手が回るかのが早いかだけ。

世界で最も強い権力を保持するそのトランプ大統領から名指しで為替操作国認定というアンフェアなレッテルを貼られてしまった。名指しで槍玉に挙げられたのは中国と日本の東アジア2ヶ国のみ。

更にビックリしたのは先日独メルケル首相との非常に友好的なトップ会談の内容から、EUに対しては穏健政策を取ると思われていたトランプ政権の幹部が、なんとユーロ安についてドイツまでもを名指しで口撃し始めた。

いやもうね、チェッカーズのギザギザハートの子守唄じゃないが、まさに「触るもの皆、傷つけた」という歌詞そのままにゴーイング・マイ・ウェイ。全方位に喧嘩を売りまくって早くも世界中を敵に回してるよ。

トランプはアメリカ・ファーストを地で行く大衆迎合的なポピュリストかと思っていたが180°向きが違う、トランプのベクトルは思想的に近いテクノクラートを周囲で囲って統治していく完全にエリート主義の人だったんだね。

「自国の利益を優先する」というトランプが掲げたアメリカ・ファーストの公約は決して間違ってはいないと思う。ただここまでの保護主義政策には少々度が過ぎるキライがある。

以前わたしは当たり障りないリベラルな政治家より、世界のイニシアティブを担うトップリーダーには少々荒療治とも取れるが、大胆な政策で実行力のあるトランプが大統領になったほうが、寧ろ世界は上手く回るのでは?と思っていた時期があった。

なぜならビジネスマンとしてのドナルド・トランプは、50代までに実に4回もの破産申請を経験(※1)している。

ここからもトランプの経営手腕を疑問視する声もあるのだが、わたしはその都度立ち上がり新たなビジネスへ果敢にチャレンジし、そして遂にアメリカン・ドリームを手中に収めた彼のバイタリティーを高く評価していたのだ。

しかし大統領就任間もないこの期間でトランプの根底にあるその正体をハッキリと垣間見たことで、わたしの心は完全に反トランプへと傾いてしまった。

大統領選挙戦を戦っていたときには否定こそしたものの、ドナルド・トランプの真実の姿はレイシストであり、紛れもない白人至上主義者である。トランプの頭の中では肌の色で世界地図が塗り分けされているはずだ。

だからこそトランプは貿易赤字の相手国が関係が険悪な中国であろうが、同盟国である日本であろうが、そもそも肌の色が違うのだからそんなものは一切関係ない。

自国の利益を優先するためには、相手が譲歩するまで徹底的に叩く、という外交方針を明らかにしただけに過ぎないのだ。

アメリカの開拓は後から来たヨーロッパ系白人が、先住民族のネイティブ・アメリカン(インディアン)を排除し、アフリカから奴隷貿易を介して荒野開拓の労働力に黒人を奴隷として使った。このアメリカ開拓に端を発する人種差別は現代でも受け継がれている。

そしていまでは表向き奴隷とは呼ばないが、代わりに低賃金で働く移民を数多く受け入れている。しかし利益を得ることが出来るのは資産を持つ限られた一部の上流階級者層のみ。

つまり中間層以下の米国民は、移民のせいで仕事が減るか移民に合わせて低賃金化を余儀なくされるから、そのような労働者層から熱狂的にトランプは支持されている。

だから少々手荒すぎるイスラム圏7ヶ国からの入国禁止令を行っても、マスメディアの扇動報道をよそに米国民のおよそ過半数がトランプの大統領令について賛成している事実(※2)があるのだ。

誤解を招くような言い回しのトランプ砲だが、日本は通貨安政策を目的とした金融緩和はしていない。

財務省は東日本大震災が発生した2011年にこそ約14兆円の為替介入を行なったのみで、日銀の量的緩和への期待をきっかけに2012年末から円安が急速に進行したことがあった。

しかし欧州金融危機の収束後は、極端な円高傾向を修正し始めたタイミングと金融緩和政策が重なり円安が加速されたのだが、トランプの批判はこの事を指していると思われる。

あの中国ですら昨年から人民元流出を防ぐために、中国の米国債保有残高も急速に減らしている。むしろ自国通貨高に誘導しようとして躍起になっているくらいなのだ。

初めに大きなブラフをかけることで、米国に優位な条件をより多く引き出そうとしているトランプ戦術なのは誰の目から見ても明らかなのだが、何が一番不安かと言えば2月10日にホワイトハウスでの日米首脳会談に臨む安倍首相その人である。

政府もさすがに安倍首相ひとりでアメリカ訪問、そして日米首脳会談に臨ませるのはリスクが大き過ぎると判断したのか、麻生財務相・岸田外務相・世耕経産相まで同行させる、まさに鉄壁の布陣でワシントンに乗り込む。

ただ政治家の寝技が一切通じないトランプ大統領相手に、安倍首相はホワイトハウスの会談でどのような条件を呑まされるのだろうか?

これは2月3日に予定されている安倍首相とトヨタ自動車の豊田社長が会談を行うことからも、自動車産業に関わる重大な案件を米国側から内々に打診されているのかもしれない。

米国が打ち出す保護主義に尻尾を振ってすべて付き合う必要も無いわけだから、世界中のすべての国家が自国の保護主義を打ち出すようなら現在のボーダレスな社会、キレイな言葉ではグローバリゼーションで開放されていた国家の枠組みに障壁が生まれてしまうのかも。

ただ一口に世界のグローバル化・イノベーション化が正しいのか?と言われれば必ずしもそれが正解であるとはいい難いよな。

しばらくはトランプ大統領の口先介入で乱高下する為替相場を様子見するとしようか。

記事:http://jp.reuters.com/article/trump-pharm-frx-idJPKBN15F1XX
出典:http://jp.reuters.com/
引用:トランプ氏は過去4度も破産申請、経営手腕に問題はないか
http://diamond.jp/articles/-/107911
引用:トランプ大統領の入国規制、支持が上回る=調査
http://jp.reuters.com/article/usimmigration-survery-idJPKBN15G33Z

TAKEMOTO, Toshio
TAKEMOTO, Toshio
わたしはPsychopathでありAlcoholismと戦っています

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