日銀総裁会見「テーパリングではない」:識者はこうみる

ma_2016-0923

やっぱり日本は少子高齢化のツケが回ってきてる、もうこれは一時的な景気低迷の原因では最早済まされないほどに深刻。

仮定の話しだが出生率が団塊世代のようなベビーブームをもたらしたとしても、この世代が生産年齢人口となるのは最短で15年、その多くの労働力をまともに計上できるのは20~25年後になる。

つまりどう足掻いたって日本は、失われた20年を受け入れなければならない。

もうこれは避けて通ることの出来ない不可避なことなんだよ。

そしてネット社会が定着して、様々な情報が家でもどこでも入手可能になったことも大きい。

雇用がパート化・派遣化などの非正規雇用に切り替わり、企業はその人の人となりではなく、人件費でしか労働者を見ることが出来なくなったからだ。

つまり仕事を求めても非正規雇用でしか働くことが出来ないので、低賃金でありながら社会保障費の負担は100%労働者自身に跳ね返ってくる。

労働者を雇う側の企業ですら労働者を人間扱いしてない、ハッキリ言えば奴隷と同じ扱い。また労働者も低賃金や待遇の悪さから会社に対して忠誠心を持つことが出来ない。

日本は慢性なデフレに陥ってるから、これから半永久的に金融緩和や低金利政策と付き合っていかなければならないだろう。でもデフレのときはマネタリーベースを増やしても市場にお金は回らない。

低金利政策で貯金すら銀行に預けることが無駄になり、労働者階級の庶民は働かずに目先の小口投資にばかりに現を抜かしてる。

だから「労働が美徳」「労働は尊いもの」と考える日本人は皆無といえるほどいなくなってしまった。偏向した物事の捉え方こそがネット情報化社会の最大の弊害とも言える。

黒田総裁はまるで誰かに脅されてるか如くデフレ脱却という言葉繰り返すけど、まずは日銀トップが現実から目を背けても困るんだよ。

「デフレの原因=人口減少による需要の縮小」っていい加減認めてくれないと。まぁ理解してても言えないだけなんだろうけどさ。

いまのデフレの原因は明らかな需要不足にある、単純に需要供給量そのものが不足してる。

内需拡大のためには、まず需要の供給量を増やさなければならないが、これは国民の所得増に直接繋がらなければ意味がない。

でもね?いまの日本の現況は、既にそれを通り越してしまってるよ。

現状の需要不足に加えて更にTPP締結で関税などの規制が撤廃されることで、より一掃低価格化に歯車がかかり海外製品との競争が激化する。

TPPの影響で日本の内需・外需がどれだけ影響を受けるのかは不透明だが、その動きと並行するように不足する労働力を補填するために海外労働者、即ち「移民」を受け入れなくてはならない。

ここで賃金の低い海外労働者が労働市場を占める割合が高くなればなるほど、日本人労働者の賃金はますますダウンし低賃金化が加速する。つまりデフレ不況が更に深刻なものになるだけなのだ。

政府が量的緩和をするなら消費税の減税かもしくは一時撤廃することで顕在的な消費を促すことと、非正規労働者の低賃金化を是正すること。この為には最低賃金をいま以上に引き上げる必要がある。

金融緩和だけで経済をコントロールすることはできない。内需を高めるために必要不可欠なことは、

1.所得を上げる
2.市場が活性化する

つまり金融の役割とは、裏からその経済活動を支援することであって、決して経済再生の主役ではないということ。

日銀は精一杯やっていると思うし、金融緩和による一定の成果はあったと思う。

この後のことは日本政府の問題であり、安倍内閣が最も結果を残さなければならない領域なのだ。

世帯収入が300万円以下の低所得世帯向けに、有期の定額給付金支給など低所得者層への支援を行ってみても良い。

とにかく金を必要なところに回す、つまり融通しながら経済政策を同時進行していかなければ景気は停滞したままだし、むしろ需要と供給の関係からインフレを引き起こす懸念のほうが大きいと予測する向きもある。

何れにせよ日銀が金融緩和したならば、政府も呼応して規制緩和に動かなければならない。

これが安倍内閣、いや安倍首相に果たしてできるだろうか?

この数か月で経済指標の多くが悪化してきている、いまも好調なのは雇用関連だけ。

しかし雇用は遅行性の指標であり、そこに需要がなければ雇用は動かない。つまり他の数値が悪化すれば間もなく雇用も悪化する。

日銀が主張する「物価の基調」は堅調とは、雇用・賃金の好転や消費者物価の見通しを指すのだが、世界の金融市場の目は冷ややかだ。

黒田総裁は21日の会見で「テーパリング(金融緩和縮小)ではない」と牽制したが、日銀が政策変更に動いても安倍首相が即呼応し、追随してこない苛立ちも表情から読み取れた。

現時点で日本にはネガティブな材料しかないし事実、国力や国際競争力はどんどん低下してきている。

この先GDPは上昇し国内の景気が上向くなど、心の底から本気で信じてる人などいるのだろうか?

記事:http://jp.reuters.com/article/kuroda-boj-instant-views-idJPKCN11R0U1
出典:http://jp.reuters.com/

TAKEMOTO, Toshio
TAKEMOTO, Toshio
わたしはPsychopathでありAlcoholismと戦っています

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