55階建てタワーマンションの大規模修繕工事が開始、その難しさとは

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建築物ってのは基本的にデザインが優先される例がほとんどで、後々のメンテナンスのことはあまり考慮されていないビル・マンションが多い。

この川口市エルザタワー55(タワーマンション)なんてホント良い例。低層中層高層でデザインが違うってことは、外装作業する際の足場を各階層によって変えなければならない。つまりその手間の分だけ作業単価も高騰する。

しかしこの高層化したタワーマンションの大規模修繕の歴史はいままさに始まったばかり。

しかもここで「大規模修繕失敗」の事例を残してしまえば、現在販売中で高競争率の湾岸地区タワーマンションの売れ行きにも大きく関わってくるので、施工会社にかかるプレッシャーは並大抵ではない。

これはエルザタワー55での話しでは無いのだが、とある都心部にあるタワーマンションの管理組合が大規模修繕の見積りを日本を代表する「スーパーゼネコン5社」に依頼したのだが、全社辞退してしまったほど。

タワーマンション大規模修繕というものが如何に困難を極める修繕かわかるエピソードだ。

でも実はこれからがタワーマンション大規模修繕の本格的な需要が一気にやってくる。現在のところタワーマンションを大規模修繕可能な技術力を有するゼネコンは極限られている。

下記のリンクが貼られているページには、いまから15年後の2030年代に押し寄せるであろう「タワーマンション大規模修繕(※1)」のピークを読み取ることが出来る。

東京オリンピックが開催される2020年度には、日本国内の労働人口は500万人くらい減少する。つまりオリンピック閉会後に訪れる、タワーマンション大規模修繕件数より、遥かに多くの作業人数が不足してしまうはず。

特に建設業界は高齢の職人が多い世界だから、5年後は少子化の影響もはらんで人手不足感は現状と大差ないだろう。

最大の難関は築30年過ぎに訪れる2回目のタワーマンション大規模修繕工事と言われている。タワーマンションの維持管理問題についての専門家はこう警鐘を鳴らしている。

「このときには外壁工事だけでなく、エレベーターや給排水システムなどの設備を交換する必要が出てくる可能性がある。この大修繕はどこのタワーマンションも実施した経験がないので、実際にどの程度の修繕費用がかかるのか現状で正確に試算できるゼネコンはいない。」

と言われているのだ。

まぁタワーマンションは「終の住まい」ではなく、あくまで「投資用」と考えていたほうがいいのかもしれない。

記事:http://www.kyodo.co.jp/life/housing/2016-01-15_1528708/
出典:http://citymobile.tv/
引用:竣工年代順・東京都23区・超高層ビルデータベース/1968年~2011年/高さ100m以上(※1)
http://www.eonet.ne.jp/~building-pc/tokyo/to-1968-2010.htm

TAKEMOTO, Toshio
TAKEMOTO, Toshio

わたしはPsychopathでありAlcoholismと戦っています

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