Googleの自動運転車ユニット、Waymoとして独立―クライスラーと提携して事業展開も

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前日にGoogleが完全自動運転化事業から撤退する(※1)、という報道があったので個人的には軽くショックを受けたよ。

「ああ…Googleの技術開発力を持ってしてもダメなのか…。」とね。

Google内ではこれ以上完全自動運転車の開発を進めていっても、短期間のうちに商業化できるメドは立たないとの判断から今回の撤退決定となり、開発計画の方向性そのものが大幅な見直しにつながったものと見られている。

だが記事を読み込んでいくと、技術的なハードル以前に「自動車メーカーでなければ公道走行試験を許可されない」という自動車業界の既得権益が政治に圧力をかけったっぽいね。

でもGoogle規模の資金力があるなら、中規模の自動車メーカーを買収してしまうことだって可能だろうが、積極的なM&Aは行わないようだ。

ミシガン州で自動運転車による公道走行試験を行う場合は、自動車メーカー限定で州知事が許可をする。

そして世界的なIT企業が集うシリコンバレーのお膝元のカルフォルニア州ならば、IT企業寄りの許可がなされるのでは?期待されたがなんとココでも試験をNGされた。

ここらもGMとかフォードなどが長年に渡り、献金や票集めなどで立ち回っていたから、やっぱり無碍には出来ないんだろうねぇ。結局はどこの国であろうが政治とカネが一番強いってわけだ。

これは別ソースの記事だが、近日中にトランプ次期大統領と世界的IT企業のCEOが面会し、意見交換(※2)をするらしい。

選挙戦中にはIT企業が勧めるグローバル化への経営戦略を、自身の保護主義と照らし合わせてこれを強く批判していたことから、トランプ氏がIT企業にとって敵か味方か?という旗色が未だ鮮明にはなっていない。

世界的IT企業のCEOはこの面談によって、トランプ氏の腹積もりを探るための、とても大事なファースト・コンタクトになる。

現時点で完全自動運転車計画が公表されているのは、米グーグルが2020年前後にレベル4の実用化を目指すと発表したものを皮切りに、独フォルクスワーゲン(VW)、独BMWが2021年度のレベル4導入を発表した。

この段階でGoogleの開発力がやや先行しているか?とも思われたが、米フォードはそれをも上回る2020年度にレベル4量産化するという計画をブチ上げた。

自動車メーカーとIT企業の提携も盛んに取り交わされおり、海外大手のグローバル企業は完全自動運転化に意欲満々だ。

対して日本の自動車産業はどうだろうか?日本政府は計画として2020年度をメドにレベル3を実用化したい計画だ。現段階の日本車の自動化の実用レベルは、今年8月に日産セレナが搭載するレベル2が最高である。

よく言われることだが、日本車メーカーの自動運転化技術は、海外のメーカーと比べて二回りほど遅れを取っているのが現状なのだが、しかしこれには訳がある。

トヨタを始めとする国産自動車メーカーは、海外の道路事情と比較した日本の道路事情や交通量などを鑑みて、かなり早い段階から完全自動運転化ではなくアシスト機能の強化を図って研究開発を行ってきたからだ。

より手堅い開発方針を設定し、ひとつひとつ目標をクリアしていくことで更なる高度な開発目標を目指していく。愚直ではあるが堅実なステップを踏襲するのは、日本人の欠点でもありながらひとつの様式美でもある。

仮に完全自動運転化が実用化された場合、事故により生じる問題を誰が被るか?という責任の所在も明確にしなければならない。

判例として米連邦司法省はAIによる完全自動運転車の事故でも法律上の責任能力を有するとして運転手と見做す(※3)ことを公式に認めている。

ただ法的な解釈は成されても、実際に損害保険を扱う保険業界だってそう簡単には納得出来ないだろう。

話を元に戻すと本日、米Bloombergからリリースされた記事によれば、米グーグルの親会社である米アルファベットから自動運転車の研究開発部門を新しい事業会社に移行すると発表した。

新会社はウェイモ(Waymo)と決まり、早ければ2017年中にもロボットタクシーサービス事業を開始させる可能性まであるという。

本当にロボットタクシー事業を開始するだけの技術力を有しているのならば、高精度システムのレベル4技術を現状で有しているはず。

これが撤退ではなく、むしろ実用化のメドが立ったことでの分社化であれば、恐らくシステムは完成域に近い。アルファベットも「従来の運転席装置を備えた自動運転車を開発することに注力する計画」だと公式にインフォメーションした。

GoogleのAIは、人間の右脳のような機序を有す優れた心像思考での深層学習能力が非常に高い。その深層学習を繰り返すことによって高度な画像認識技術を実現することが出来た。

ただ研ぎ澄まされた完全自動運転車のAIでも、一般道を当たり前のように走行するにはまだまだ改造・開発の余地がある。

自動運転で使用するAIには、もっと様々な道路条件を学習させる必要性があるし、高精度センサーも更に性能を高めなければならない。

日本に目を向けると内閣府が2017年秋頃、トヨタ・日産・ホンダなどに参加を呼びかけて、首都高や東名高速・常磐道など約300キロの高速道路などで大規模な実証実験(※4)を行う予定だ。

なおこの実験では自動運転レベル2の車両を使用し、ドライバーも同乗しての試験となる。

実はお隣の中国でも自動運転のAI開発に3兆円を投入してたり、自動運転実験用のために新しい都市をひとつ作ってしまったぐらいに、この分野には非常に高い関心があるようだ。

ただその投資が成功したか否かの続報がまったく聞こえてこないところも正に中国っぽいのだが、国有企業が国民に不利益を与えそれを訴訟をするような動きがあれば、真っ先にその国民を粛清してしまうような国家ですから。笑

もしかしたら訴訟大国アメリカより中国のほうが、AIの完全自動運転化の実用化のためのハードルはかなり低いだろうから、案外バカには出来ないと思います。

記事:http://jp.techcrunch.com/2016/12/14/20161213googles-self-driving-car-unit-spins-out-as-waymo/
出典:http://jp.techcrunch.com/
引用:Google: 完全自動運転型の自動運転車の開発を事実上の断念
http://business.newsln.jp/news/201612130559450000.html(※1)
引用:アップルのクック氏やAlphabetのページ氏らIT企業幹部、トランプ次期大統領と会合へ–米報道
http://japan.cnet.com/news/business/35093533/(※2)
引用:グーグルの自動運転車、AIが法律上「運転手」に 当局が見解
http://jp.reuters.com/article/alphabet-autos-selfdriving-idJPKCN0VJ0AO(※3)
引用:自動走行、東名・首都高でも実験へ 内閣府が来秋に計画
http://www.asahi.com/articles/ASJCH533XJCHULBJ00J.html(※4)
参考:自動運転の定義 – 日産自動車ホームページ
http://www2.nissan.co.jp/AUTONOMOUSDRIVE/01/index.html

TAKEMOTO, Toshio
TAKEMOTO, Toshio
わたしはPsychopathでありAlcoholismと戦っています

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