フランスの労働者、勤務時間外に仕事メールを見ない権利獲得

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フランスは労働者の権利が強いからこういう法案でも成立しやすい。記事本文にある独ダイムラーの休暇中のメール対応を引用すると…。

2014年にはドイツの自動車メーカー、ダイムラーが休暇中の従業員用のメール機能を導入。「休暇中」という自動返信機能の代わりに、休暇中はすべての新規メールが自動削除されるという選択肢を提供したのだ。

日本でもこのような対応は許されるか?と言えば、まぁ無理だよね。笑

例えば昨年末に労基法違反で関係者が書類送検されたあの電通では、再発防止の自戒の念を込め若手社員に合コン禁止を通達した部署(※1)もあったとか。

なんでそっちの方向に行くのかよくわからんけど、あれだけの超エリート企業になると、闇は相当深そうって勘繰らずにはいられない。笑

日本はフランスを始めとするEU諸国と比べて労働者の権利が非常に低いから、これからはある程度政府が積極的に企業に介入し、違反に該当する案件は法規に基づき行政指導していかなければなにも変わらない。

そうでなければ強い立場の経営者側にすべて都合の良いように決められ、労働者は一方的に過重労働・無賃労働を強いられるだけだから。

日本でも時間外就労の判例では

「勤務時間外に自宅や外出先などで業務上の電話連絡やメールの確認をしなければならないのは就業時間と見做す」

という司法判断があった。

だから私用の旅行などで担当者が不在になる際、緊急時の連絡方法を会社から指定されるケースがあるが、これについても現行の労働基準法では強制力は無く、違反に抵触するはず。

ただこれも事業者が労働者と時間外の対応について協議し、金銭授受を含む労働契約を別途結ぶことに合意すれば、事業者側が労働者に時間外対応を命じることも可能だったはずだが…。

ちょっとこれは空覚えなのでね、今度時間があるとき調べてみます。

例えば日本でこの法案が施行されたとすれば企業的には大きな負担を強いられるよね。

業務の性質上、どうしても24時間対応しなければならないのなら、その担当者や担当部署が勤務時間外にならないよう、3交代のシフト制を導入する必要が出てくるわけ。基準は1日/8H労働だからさ。

シフトを組むことで勤務時間外という空白の時間は無くなるけれど、その体制を敷かなければならない会社は溜まったものじゃないないわな。

このような法律が公布されれば、蜂の巣を突付いた騒ぎのように経済界が真っ向から大反対しそうだから、結局日本では実現しない気がするよ。

それに機密情報管理の観点から、PCやデータを保存したUSBメモリなんかも持ち出せない会社がいまはほとんどだと思うし。

そうなってしまうと緊急対応は電話やメール・ラインなどで担当者に直接繋がざるを得なくなってしまう。

ただこのような企業体質や愛社精神とは決して呼べない社畜体質を嫌って、外国資本があまり日本では起業したがらないという弊害もあるんだけどね。

日本はサービスという無形性(無形財)の品質を向上させることで競合他社との差別化を図ろうとしたが、そこから生まれたものは過当競争の末の労働生産性の低下である。

早い話がサービスの最前線に立たされた正社員や非正規労働者といったスタッフたちみんなが無理をし過ぎちゃったんだよね。

この期間すべての企業がサービスの向上に努めたけれど、そこで生じたものはサービス品質の向上ではなく、顧客から無理難題を押し付けられた低価格競争だった。

単価が下落すればそれに比例してサービスの質も低下する、つまり日本のサービス業は品質向上を図るあまり品質そのものを低下させてしまったわけ。

日本の市場は成熟産業が故に第三次産業が中心となるが、日本の労働生産性を著しく低下させているのは、紛れもなく小売や飲食、その他のサービス業。

しかし低価格競争はついに底を抜け、いよいよ限界に来てしまった。

だから今度は過重労働を公に規制していきながら、ワークシェアリングに労働者の導線を敷くことで労働そのものにゆとりを促す。つまり創造力労働への遷移である。

一人当千で多大な量の仕事をひとりでこなしていく、古い社畜体質に見られる企業。

そして産業の慣習・同調圧力から脱却を目指さなければ、仕事から創造力が生まれるはずなどあるわけないから。

記事:http://www.bbc.com/japanese/38482202
出典:http://www.bbc.com/
引用:ブラック企業大賞受賞の電通が「合コン禁止令」を発布(※1)
http://www.excite.co.jp/News/entertainment_g/20161229/Myjitsu_014928.html

TAKEMOTO, Toshio
TAKEMOTO, Toshio
わたしはPsychopathでありAlcoholismと戦っています

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